読んだ論文からシリーズ📖
この論文は、根分岐部病変の有無によって『どのくらい歯牙喪失率が上がるのか?』を評価したシステマティックレビュー・メタアナルシスです🦷
2016年のレビューなので、比較的新しいものになります✏️
この論文によると、根分岐部病変がある場合10年以降でのリスクレシオ(RR)が2.21、15年以降でRRが4.46で有意差がありました。つまり、分岐部病変がある場合、ない場合に比べて15年後の喪失率が『4.46倍高い』ということになります。
これは、分岐部病変がある場合、すぐには歯の喪失率は上がらないが、長期的に見ると喪失率が上がっていくことを示唆しています☝️
また、Hampの分類における度数が上がるにつれて、喪失率が上がることも書かれていました。
前回のブログにも書きましたが、やはり根分岐部病変はシビアな病態だと思います🤔
臨床においては、患者さんへの説明や治療介入の決定などに使うことができる知識だと思います。
明日からの臨床に、このレビューの知識を活かしていきたいと思います✨