読んだ論文からシリーズ🗒
読んだ論文からシリーズ🗒
あのソクランスキー先生が1984年に、歯周病の進行に関する新しい概念を発表されました。
ソクランスキー先生といえば、歯周病病原菌の概念「レッドコンプレックス」のピラミッドを発表したことで歯周病界では有名ですね☝️
さて、論文の内容です。この頃までは『歯周病は一度発症したら継続的に進行していく』と考えられていました。
この論文の研究では、64人のアタッチメントレベルを6年間調べたところ、最初の3年間で2mmを超えるアタッチメントロスを起こした箇所の60%が、続く3年間で1mm以上のアタッチメントロスを起こさなかったことが分かりました。
つまり、歯周病の進行は継続的ではないことが立証され、それまで提唱されていた”継続的な進行モデル”に矛盾があることを示唆しました。
ソクランスキー先生は、『歯周病は急発期(バースト)と寛解期を繰り返しながら進行する』ということをこの論文の中で提唱されています。
古い論文ですが、読み深めると他にも色々な学びのある素晴らしい論文でした😊
とても、勉強になりました✨