論文からふと思う
最近読んだ「インプラント周囲炎の発生と進行パターンについて」の論文🦷
2017年にスウェーデンのイエテボリ大学の研修で、インプラント周囲炎について教えてくれたヤン・デルク先生の書いた論文でした🇸🇪
インプラント周囲炎とは、インプラントに起こる歯周病のようなもの。インプラントの周りの歯槽骨がなくなっていく疾患です。歯周病に比べると、分かっていないこともまだ多く、現在研究が進んでいっている分野の一つです。
この論文は、スウェーデンのコホート統計に関するもので、9年間で中等度〜重度のインプラント周囲炎を起こしているものは、機能開始から2〜3年のうちにすでに骨喪失が起こっている傾向にある。というものでした。
デルク先生は、研修の自己紹介で「自分が得意なものは、統計です。」と仰られていて、その時僕の頭の中は「?」マークで一杯でしたが、今になってみると、その重要性がよく分かります。
それにしても、知っている先生の論文は読んでいて何か楽しいものです。
今回の内容は統計が中心で難解なところもありましたが、統計学も今後少しづつ押さえていきたいですね。
デルク先生は、EUROPERIO(ヨーロッパ歯周病学会)でのポスター発表を後押ししてくださった先生でもあります。今思えば、あの2017年のイエテボリ大学の研修から、自分の歯科医師としてのスタンスが変わってきたのかなと思います。
論文を読みながら、またイエテボリでデルク先生から学びたいなと思いました✨
写真は、オランダで開催されたEUROPERIOでのデルク先生との写真です。
今後も、デルク先生の論文を押さえていきたいと思います😊