Perio Master Clinic 2019 @ 香港
2019年3月1日、2日。
ヨーロッパ歯周病学会(European Federation of Periodontology;以下EFP)のPerio Master Clinic(以下PMC) が香港のハーバーグランドカオルーンホテルにて開催されました。
香港の正式名称は、現在「中華人民共和国香港特別行政区」となっています。1997年にイギリスから中国に返還されたものの、中国とは異なる制度(一国二制度)を執っているのが現状です。今回が初めて香港への渡航でしたが、限られた土地に高層マンションがひしめき合っており、新しいテクノロジーとアジアならではの雰囲気が混じり合っているのが印象的でした。
PMCはEFPが1年ごとにヨーロッパの各地にて開催している学会です。今回が初めてのアジア開催ということで、日本から参加するにはいい機会となりました。
さて、今回の学会のテーマは、インプラント周囲炎でした。
インプラント周囲炎とは、インプラントに歯周病が起こっている状態で、世界的にもとても難しいとされている歯科疾患の一つです。
日本よりもインプラント治療が進んでいるヨーロッパでは勿論、最近では日本でもインプラント周囲炎を目にすることが珍しいことではなくなってきています。
今回の学会は、そのインプラント周囲炎の予防・非外科治療・外科治療・再生療法までを網羅しており、インプラント周囲炎を取り巻く世界的な潮流を把握できる内容となっていました。
世界的な情報に直接触れ、そして学ぶ作業はとても大事な作業です。
その上で、キーポイントになるのが「英語」です。
海外での学会に耐えうる英語力を手に入れるべく3年前に英会話を始めましたが、その成果を少しながら感じることができた学会でもありました。
今後も世界の情報を手に入れながら、それを衛生士たちと共有し、日々の治療に活かしていきたいと思います。